海坊主
どうも白鯨(しろくじら)です。
いやはや、久々すぎる更新に思わず土下座orz。
そんなこんなで、怪談絵本とはまた少し違った趣のある絵本『うみぼうず』を紹介したいと思います。
多いようで意外と少ない妖怪絵本。書店やネットで調べると、図鑑などはいっぱい見るけど一つの妖怪を主題にした本が見つからない。そんな思いをしているあなたへ、有名どころですが、作 杉山亮先生 絵 軽部武宏先生 の『うみぼうず』おすすめです。
漁を終えて港へ帰る船の中。
『ひしゃくをよこせ~』『ひしゃくをよこせ~』
怨念に満ちた声が、水底から聞こえてきた。
そんな誰もが知っているようなお話です。
あれ? それって船幽霊じゃ? なんて思ったあなた。わたしも同じこと思いました(笑)。どうやら海坊主も船幽霊の一種ととらえる考えも地方によってあるそうです。
一安心したところで中身ですが、とてもスリリングで臨場感が半端ないです。海坊主が登場するまでの、徐々に不安と恐怖を煽っていく文章と軽部先生の絵がマッチしており、いざ海坊主が登場した時は、船と海坊主の体格差に絶望し、さらに複数体いる日にはそっ閉じしたくなりました。
大人でもドキドキできる素晴らしい絵本でした。
ゆうれいのまち
どうも、白鯨(しろくじら)です。
昨年から続いての年明けからの豪雪ですね。雪かきでまた腰を痛めるのかと思うと悲しくなってきます。
先日またまた怪談絵本、恒川光太郎先生作の『ゆうれいのまち』の読み聞かせをしました。
恒川先生の『夜市』が好きだったので、内容を調べる前に衝動買いしました。
内容は友達に誘われ、ゆうれいのまちを見に行った子どもの体験を描いたお話。
詩的な言葉並びで幻想的なので、子どもに受け入れられるだろうかと心配していたのですが、実際読み始めると、大畑いくの先生の絵と怖がらせるところでしっかりと怖がらせてくれる内容で、子どもたちも怖がってくれました。
静かで詩的な導入から、直接的で焦ってしまう様な恐怖シーン。そして、再びゆったりとした流れで詩的におとす。という流れで、オチが曖昧な所も子どもの想像力が膨らむいい機会だと思いました。
怪談絵本や怖い絵本シリーズはまだまだ続けていきたいですね。
皆さんも大人が読んでも面白い怪談絵本シリーズはおススメですよ。
(文・白鯨)