感想:角川スニーカー文庫『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?(1)』を読む。
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (角川スニーカー文庫)
- 作者: 枯野瑛,ue
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
タイトル長!
今年中にやり終えたかったことのほとんどが終わっていない状況。なんとかなるのか?……と思いながら、反省している草間です。
まあ、いつものことと言ってしまえばそれまでだけど。
で、今回の話題は珍しく、ライトノベルについてです。これも「四月は君の嘘」を薦めてきた友人に薦められました。
冒頭にも書いたように、タイトル、長いですよね。
作品紹介(あらすじ)
青年は協会の定めるところの準勇者で、毎日を「修業と勉強と戦闘と戦争」*1ばかりで過ごしていたという。
星神と戦う前夜、それぞれの会いたい人と過ごそうという話になり、自分が育った孤児院に帰ってきていた。自分より少し下の"娘"との、決戦前の最後の夜。彼女の作ったパンケーキを食べに帰ってくるといって、約束をした。
――けれども、その一年もしないうちに人類は滅びた。
もちろん、青年も約束を守れなかった。
それから数百年後。
困っている女の子を助けてから、約束の場所にやってきた青年ヴィレムは、友人グリックに仕事を紹介される。なんでも外敵「十七種の獣」と戦っている軍の秘密兵器管理の仕事だとか。借金をしている彼はそれを受けた。
そして、彼は秘密兵器の管理場所で意外な出会いを果たす。
以下レビュー(感想)ぽい何か、という名の雑記
なんか、あらすじがやっつけになってしまった気が。
裏表紙のあらすじをそのまま載せたほうが良かったかもしれませんが、眠りから覚めたヴィレムとか、《聖剣》とか、それを扱う妖精兵とか、《聖剣》を扱った妖精兵らは力を果たして死んでゆくとか。なんかもう、色々と酷いと思ったので、頑張って冒頭をまとめてみました。……び、微妙ですけど。
そんな設定が裏にいっぱいあるであろうお話です。
……が、それらはあくまで背景であり、物語はヴィレムとその妖精兵――まあ、言うまでもなく彼が助けた女の子――らとの、交流を描いたお話です。ドンパチはありません。主人公は弱いです。そういうのを期待して読むと辛いです。
出陣していく彼女(ら)を見守るお仕事です。
だから、これといって大きな山場はないんですよね。
そこがSAOや劣等生などが流行っている現状売上的に辛い作品かなあ、という印象があります。けれども、登場人物らの心の動きが丁寧に書かれていて、かつ悲劇的な運命しか待っていない状況下ということもあり、登場人物らがどうなってしまうのか気になりながら読んでいっけるのではないでしょうか。
あとは設定の小出しがいいですよね。
……そういう意味で、裏表紙のあらすじは酷い。
展開自体、珍しいものではないので読めてしまうかもしれませんが、作中の雰囲気を味わう部類のものなので、流行っているものばかり読まれている方には、こういった作品もあるんだよ、ということで読んで貰いたいです。
……まあ、この巻だけで終わらないんですけどね。
一応、完結はしているので、これはこれでいいんじゃないでしょうか?
って最後、適当だなっ!
枯野瑛さんの作品は、「魔法遣いに大切なこと」のノベライズで読んだきりだったので、とても懐かしかったです。
そういう意味では個人的にアタリでした。
今回も微妙な感想文となりました。もう少し、上手く書きたいと思いつつ。まあ、そのうち、クオリティが上がると思います(笑)
それはそれとして、前回、今年中に「千と万」、「ファイヤーガール」、「きみに出会うとき」について書きたいと思っている、といいましたが、本当に書けるのかって感じですね。この感じだと。
「ファイヤーガール」だけは何とかしないと*2。
次回も読んでいただけたら幸いです。
P.S.(追記)
ってか、もう2巻が出るんですね。内容的に一緒に出せば良かったのでは?(1冊にするなり分冊販売不可にするなり)…と思ってしまう。
まあ、そんなことしたら値段が上がって売れないだろうけど。
(文・草間ノブユキ)