感想:コミック『四月は君の嘘』を読む。その1
「千と万(2)」はまだ買いに行けていないですorz*1
改めて、どうも、草間です。
夏アニメも4話まで終わった頃だと思いますが、今回は秋に放映される予定のアニメの原作の話でもしたいと思います。友人に「草間さん、絶対好きだろうから読んでください」と言われていたのをようやく読みました。
…というわけで、今回は「四月は君の嘘」について。
数回にわけて感想を書いていくよー、多分ね(もちろん、ネタバレなしで)。
作品紹介(あらすじ)
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった
元天才少年・有馬公生。
モノクロだった彼の日常は、
一人の少女との出逢いによって色付いていく――*2
11歳秋、僕はピアノが弾けなくなった。
――それから、約3年後*3。
僕の周りには幼馴染の椿や渡(わたり)がいて、
ピアノの音が聴こえなくなったこと意外は、世界もモノトーンに見えること以外は何も変わらなかった。
――そう、君と出逢うまでは。
君は友達のことが好きな女の子で、
椿の友達で、
僕は単なる合わせのはずだった。
本当にそれだけだったのに。
君と出逢ってからたしかに何かが動き始めたんだ――
以下レビュー(感想)ぽい何か、という名の雑記
ちょっぴりナイーブ、若しくはネガティブ(?)な僕の独白と、漫画らしいコミカルなキャラクターの動きとがバランスよく描かれていて、そういうのが好きな人はとても楽しめるんじゃないかなあ、と思いました。
「のだめカンタービレ」に、「3月のライオン」あるいは「ハチミツとクローバー」を足して割ったような*4。
1巻は、ピアノが弾けない僕と、君こと宮園かをりとの出会いから、彼女が出場する藤和音楽コンクール*5の1次予選がメインとなっています。
彼女はコンクールの課題曲で、"「テンポも強弱もデタラメ、ピアノまで無視して勝手に弾」"き、"「楽譜に忠実に弾くことがコンクールでは大切なのに」"と審査員に言われてしまいます。*6
けれども、そんな彼女の演奏は、作曲者に盲従しない圧倒的個性を放ち、音楽を自分の輝きにかえ、多くの人を魅了する美しさを示すのです(キリッ
まさにリサイタルのような演奏。コンクールの演奏としては駄目だけれども、その演奏、そして演奏を終えた後の、彼女の表情に僕(主人公)は、憧れに似た感情を持つのでした。
…というのが、1巻の2話までの内容w 1巻辺り4話収録で、ピアノが弾けなくなった主人公がピアノに向き合っていく様を描いた成長物語として読めますし、主人公の叶わない(?)恋物語としても読めます。
4話という収録話数が少ないながらも、しっかりとした構成で引き込まれました。ピアノを弾くことを避けていた主人公が彼女の引っ張られながらも向き合っていくのにはグッとくるものがあります。
特に6巻から7巻、9巻が個人的には好きです。
…と、ネタバレなしだと、こんな感じでしょうか?
取り敢えず、放映まではまだまだ(?)あるので、良かったらコミックを手に取ってみては如何でしょうか?
作中で使用されている楽曲については、コミックで最低限の解説はされています。また、YoutubeのKODANSHAcojp*7でも演奏が公開されています。クラシックを聴かない人も多いと思いますが、作中で用いられている曲はメジャーな曲も多いと思うので、この機会に聴いてみてはどうでしょう?*8
ピアノの音色が好きな人も多いでしょうし。
最後に、一番下にはアニメのPVを貼っておきます。
…とレビューっぽい何かでした。
いつも以上に書きましたが(ちゃんとした感想になっているかは別として)、普段もこれくらい書けるといいなあ*9。
次回も読んで頂ければ幸いです。
それでは失礼します。
(文・草間ノブユキ)