感想:電撃文庫『氷の国のアマリリス』を読む。
ホント、SFっていいですよね。
最近、「宇宙のステルヴィア」 全話見返しました。
Eテレでやっていそうな内容だった(何を今更)。
作品紹介(あらすじ)
はるか未来、世界は氷に閉ざされていた。
人類は地下の冷凍睡眠施設「白雪姫(スノウホワイト)」で遠い春を待ち続け、そして、それをロボットたちに守らせていた。
ロボットたちは小さな村を形成し、細々と地下で暮らしていた。
いつの日か、再び"人間(ごしゅじんさま)"と暮らすことを夢見て。
だが、世界が氷に閉ざされたから長い時間が過ぎていた。
「白雪姫」は年々劣化し、それを維持するため、ロボットたちは自分自身のパーツを提供する日々。
――そして、ある日の、村長の言葉に衝撃が走る。
以下レビュー(感想)ぽい何か、という名の雑記
「――人類は滅亡するべきだと思う」
この言葉に、主人公であるアマリリスは、そして仲間たちは戦慄する。
究極の選択といえるものを突き付けた作品かなあ。
すぐに思いつくのが映画「ダークナイト」、ジョーカーが究極の選択を突き付けるシーンってありましたよね。あとは「Fate/Zero」にも、かなあ?
…まあ、現実には、そうそうないことですが。
で、今作はそういう面に注目すると、ロボットを用いて生死について*1考えたライトノベルということで、萌え系の作品が流行っている今だからこそ、こういうのをライトノベルで読む価値があるんじゃないでしょうか?
とかなんとか。
個人的には、前半の日常partと後半のSF的な纏まった文章のバランスや考察・議論の場面のボリュームが気になりました。
が、中高生の時に読んでいたら満足したかもしれません。
…といいましたが、決してつまらないことはなく、ただの萌えや女の子にモテモテな日常・ファンタジー作品が多い中、女の子を主人公にし、明確なテーマを持って書かれたと思われる今作は意義があると思います*2。
表紙の、パセリさんの絵が気になった方は是非。
っていうか、こういうのをアニメ化して欲しいですよね。
分量的に少ないようだったら、世界観を壊さないで書ける脚本家によるオリジナルストーリーを含めて。
お願いしますよ、KADOKAWAさーん。
…とレビューっぽい何かでした。
今回はここまで、次回も読んで頂ければ幸いです。
それでは失礼します。
(文・草間ノブユキ)