感想:TYPE-MOON BOOKS『ファイヤーガール 虚惑星の魔法使い』を読む。
あけましておめでとうございます。
今年も(?)当サークルをよろしくお願いします。
改めてこんにちは、草間ノブユキです。
去年、ファンタジーノベル大賞作家作品及び児童文学作品を中心に取り扱っていくというエントリを書いたわけですが……
初っ端から全然違う分野。しかも同人の『ファイヤーガール』*1という作品について書こうと思います。
因みに同名の児童文学作品については今度取り上げる予定です(こちら)。
ということで、以下『ファイヤーガール 虚惑星の魔法使い』について。
当作品は『Fate/ Zero』に続くTYPE-MOON BOOKSの一つとして刊行されました。作者は知る人ぞ知る美少女ゲームの有名シナリオライター星空めておさん。
めておさんの紹介はこちらのBlogの方が上手くお書きになられているので割愛します。
あらすじについても書かなくていいかなあ。
……さすがに良くないですね(笑) ということであらすじです。
何事にも飽きっぽく夢中になるのは恰好悪いこと、と思っている主人公日ノ岡ほむらは高校デビューに失敗しかけておりました。
そんなほむらですがとある日の帰り道、同学年の男の子から部活動に誘われます。「魔法使いやってみないか?」と。
その部活動とは――探検部。未知なる惑星を調査する国連所属の部活動でした。
木星に匹敵するスケールの未知なる惑星:虚惑星(ヌテラ)。雄大な自然と予想もつかない事件がほむらたち探検部を待ち受けていたのです。
あの、星空めておが贈る学園・異世界冒険物語。乞うご期待!!
以上があらすじでした(※因みに今回は引用ではなく自分で書きました)。
それでは全3巻(上下2冊/1巻)のうち、今回のコミケ*2で刊行された1巻について取り上げます。
本についてですが、上巻は部活に入る迄から最初の冒険について、下巻は2回目以降について書かれています。
文章(地の文)は敬体(ですます調)で記されています。
視点人物はその都度変化しますが、順に追っていけば(または前後を読めば)間違うことはないでしょう。
話自体は王道で分かり易く、多くのひとに受け入れられると思います。
冒険譚であると同時に、多くの冒険譚がそうであるように成長譚でもあり、良くも悪くも取っ付き易い作風です。またイラストレーターのBUNBUNさんが挿絵を担当しており、手に取りやすいかもしれません。
閑話休題。
……ということでここからは個人的な感想(雑記)です。
当作品の魅力は色々あると思いますが、なんといっても魔法のあり方について変わっており*3、そこが面白いと思いました。
また美少女ゲーム『腐り姫』などでもそうですが、バックグランドストーリーを全て書くのでは必要なもののみを作品に落とし込んでいるので読む速度の障害にもならずに心地よく読み進めると思います。
現在(2013/1/2)、手に入れるのが難しいですがそのうち店頭に並ぶと思うので気になっている人は買ってみると良いかもしれません(アニメ化しそうです)。
最後に一言、出来ればADVで読みたかったのです。それと『ガールズワーク*4』マダー?(一言じゃなかったw)。
おまけ:作品の内容についてはこちらのWEBラジオの最後のほうにて星空めておさん自身がコメントを寄せているので聴いてみるのもいいかもしれません。
今回もビミョーなレビューっぽい何かでした。
良かったら次回も読んで頂けたら幸いです。それでは失礼します。
P.S.
2巻上巻の感想はこちら。
2巻下巻の感想はこちら。
(文・草間ノブユキ)