感想:岩波少年文庫『モモ』を読む。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
- 作者: ミヒャエル・エンデ,Michael Ende,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
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文字通り数日間、Civilization V をやってました。
世界は俺のもの(ドヤッ…、ハイすいませんm(_ _)m 酋長LvでのPLAYでドヤ顔は恥ずかしいですね(まあCiv自体初めてなので許してください)。
改めてこんにちは、草間です。
なぜか今年に入ってからのエントリは敬体で書いています。さて、今月の簡易レビューというか感想はミヒャエル・エンデの「モモ」についてです。
有名な作品ですが読んだことがなかったので取り上げることにしました。といこでいつものようにあらすじから。
イタリア・ローマを思わせるとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪われた時間を取り戻すというストーリー。
…できればあらすじも自分で書いたほうが自身の力にはなるんですが、あまり時間がなかったという事でお許しください。
さて、今作はそんなあらすじを全3部の物語として展開していまして、1部が「モモとその友だち」、2部が「灰色の男たち」、3部が「<時間の花>」となっています。
1部はそのタイトルからわかるとおり各キャラクターの説明が物語を通してされています。個人的には1部3章「暴風雨ごっこと、ほんものの夕立」が面白かったのですがこれは好みの話なので割愛。
2部からが物語が動き出していきます。
裏表紙やここに掲載したあらすじにもあるとおり「時間」を巡る物語として展開されます。解釈については時間を利子に置き換えて解釈するという話もあります。
しかし、わざわざ利子に置き換えなくても本作は十分含みがある作品のように思われました(置き換えて読んでもそれはそれで楽しいと思います)。
子供が読むのならファンタジーとして読めますが、大人が読むならば働き方や時間について考える良いきっかけになると思います。勿論、物語もよく出来ており、それだけでも読む価値はあると思いますが。
…ということで、まだ読んでみたことがない場合は是非読んでみてはいかがでしょうか?
補足:冒頭Amazonの紹介はハードカバーです。サイズもお値段も丁度良い岩波少年文庫で手に入れることができますのでご購入の際はそちらをお勧めします。
以上、ビミョーなレビューっぽい何かでした。
良かったら次回も読んで頂けたら幸いです。それでは失礼します。
(文・草間ノブユキ)