感想:青い鳥文庫『若おかみは小学生!』を読む。
若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー(1) (講談社青い鳥文庫)
- 作者: 令丈ヒロ子,亜沙美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04/15
- メディア: 新書
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かなり前になるが、バイトの同僚が「このシリーズすげーよ、よくここまで続けられるよな」というようなことを言っていた。
確かに、凄いと思う。2012年10月現在で18巻まで出ているのだから。
ところで個人的な話だが、若おかみといえばTBS系列の昼ドラ・愛の劇場で「温泉へ行こう」シリーズがあったのを思い出す。あれもかなり長く続いたが、あれは全5シリーズしかない。
勿論、テレビのシリーズものと小学生向けに書かれた本作の長さを比べるのはナンセンスだが敢えて記載してみた。
「若おかみは小学生」は令丈ヒロ子による講談社青い鳥文庫の作品。上記にも記したが2012年10月現在、18巻まで出版されている。
170万部以上の売り上げを記録している(公式ホームページはこちら)。
不慮の事故で両親を亡くした主人公関織子ことおっこが、祖母である峰子の営む旅館:春の屋に住む事になる。しかしそこには、幽霊のウリ坊が住み着いていた。このウリ坊が原因で、ひょんなことからおっこは春の屋旅館の若おかみとして、修行する事になってしまった。
というのが今作のあらすじ(「若おかみは小学生!」wikipedia参照)である。
一つ言えるのが、昼ドラのようなドロドロとした展開はないと言うこと(笑)
冗談はさておき、この小説は非常に読みやすい。子供向けであるから当たり前なのだが、一章辺りのページ数や文字数が多くはなく、普段本を読み慣れていない子供でもスラスラと読むことができる。
青い鳥文庫ではほかに「赤毛のアン」や「小公女セーラ」といったものを読んだことがあるが、それと比べるとよくわかる。まあ、現代の作家の傾向としてそのような流れはあるが、個人的には今作を読んでみてそれがよく感じることができた。
以前、どこかで著者の令丈ヒロ子が執筆の際心がけていることについて、普段本を読まない子供たちでも楽しめるように工夫をしながら執筆をしていると書かれていた事を記憶している。
※ソースはないよ、間違っていたらごめんなさいm(_ _)m
話の基本的構造は、旅館について何も知らないおっこが失敗をしながら色んなことを学んで成長譚となっている。
はじめは成り行きでおかみの修業をすることになってしまったおっこであるが、失敗をし、それを乗り越える中で喜びを感じるようになる。まさに仕事の楽しさというものをストレートに伝えているのではないだろうか。
商品の対象年齢となっている子供が初めて本なら大変好ましい作品である。第一巻しか読んでいないのでこれ以上は書くことがないのだが、このあともきっと面白いのではないかと思う。
…ということで今回も紹介+感想という形になってしまった。その内ちゃんとしたレビューを書くよて(ry
余談だが、今回今作を取り上げることにしたのは、同著者の「パンプキン! 模擬原爆の夏」に興味を持ち、読んでみたいと思ったからである。
しかし自身の欲しいものの多さと財布の都合で「パンプキン! 模擬原爆の夏」は買わなかった。ただ、前々から同著者の今作にも興味を持ったので今回買って読んでみることにした。
※因みに模擬原爆については今考えている作品に生かせると感じているので調べることにしている。
長々となったが今回はここまで、次回を期待してくれる人がいたら嬉しいッス(…面白いこと書ければ期待してくれる人も出てくるんだよねorz)。
ともかく、ではでは。